海外で一番好きな場所はスーパーです。社会学者なのにスーパーに全く興味のない家人と一緒に行くと、ゆっくり見て回れないので、いつも1人で、その土地の人の暮らしが垣間見えるスーパーに行きます。
トルコでも、必ずスーパーに行き何が流行っているのかチェックします。今回も早速、5キロの砂糖と5リットルの油が売られているのを見て「トルコに来たなぁ…」と実感しました。
5キロの砂糖は約700円 |
5キロの油は約1000円 |
ちょうど冬支度の準備が始まっていたので、自宅で漬けるための生のオリーブや漬物にする熟していない緑のトマト、きゅうり、ウリや唐辛子などが売られていました。
余談になりますが、トマトは現在のトルコ料理に欠かせないものとして思われていますが、トマトが南米から入ってきてトプカプ宮殿で使われるようになったのは17世紀末です。その当時、赤くなったトマトは腐っていると思われて捨てられ、もっぱら未熟な緑のトマトが漬物にされ食事の味付けに使われていました。当時から未熟なトマトを漬物にしていたようです。
トルコでトマトは「ドマテス」と言いますが、最初はカヴァタと呼ばれていました。それが19世紀には「フランク・パトルジャヌ(フランス茄子 )」と呼ばれ、現在の「ドマテス」に変わりました。(詳しくは『トルコ料理の誘惑』現代企画室、井藤聖子 をお読みください)
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日本では見かけませんが、トルコでは、ほうれん草の根っこだけが売られています。これも美味しい料理に変わります。
スーパーには時々、機械で翻訳しているのだと思いますが、再度チェックしていないのか、面白い日本語表記のものを見つけます。どうぞ美味しい天ぷらを「楽しげで」食べてください。