2024年9月22日日曜日

エディルネNo.3〜以前のギリシャ国境やシナゴーグなど名所巡り〜

 

             友達のガイドでエディルネツアー

1.以前のギリシャとの国境
オスマン帝国末期のギリシャとの国境は、現在トルコ領エディルネのメリチ川にかかる橋(1833年に第30代皇帝マフムト2世により基礎工事が始まり、第31代皇帝アブドゥルメジドの時世に完成。長さ263m、幅7m、12個のアーチに13本の橋脚)の真ん中でしたが、ローザンヌ条約(1923)で、ギリシャから戦争賠償として返還されたカラアーチ地区ががトルコに併合されたことで現在の国境になりました。この条約を記念して建てられたローザンヌ博物館は、カラアーチ地区にある旧エディルネ駅の側にあります。

2.旧エディルネ駅(カラアーチ駅)
旧エディルネ駅は、1971年に新エディルネ駅の開業に伴い閉鎖されました。1998年から2017年まではトラキア大学の学長棟として使用され、2017年以降は同大学の美術学部として使用されています。トルコとギリシャの国境近くに位置するこの駅舎は、1974年のキプロス作戦の際に前哨基地として使用されました。

 

3.トルコ最大のシナゴーグ
エディルネのカレイチ地区には、トルコで一番大きなシナゴーグがあり、ヨーロッパでは3番目に大きいそうです。今回初めて、シナゴーグの中に入りました。



4.セリミエ・モスク
エディルネで一番有名なのは、2011年にユネスコ世界文化遺産に登録されたセリミエモスクです。オスマン帝国第11代皇帝セリム2世の命により、1568年から1574年迄の6年をかけて当時80才の高名な建築家ミマール・スィナンによって建てられたオスマン建築の最高峰のモスクです。以前、2回行ったので、今回は遠目から眺めるだけにしました。

橋の向こうに見えるのがセリミエ・モスク

5.アリパシャ・パザール
アリパシャ・パザールは、1569年に建築家ミマール・シナンによって建てられた屋内バザールで、全長300m、現在128店舗が入ったエディルネ市民に親しまれている商店街です。

6.キャラバンサライ
このキャラバンサライは、オスマン帝国第10代皇帝スレイマン1世の娘婿である最高官吏リュステムパシャが建築家ミマールシナンに委託し1560年に建てられた隊商宿なので、リュステムパシャ・キャラバンサライと呼ばれていて、現在はカフェとホテルとして利用されています。