2023年4月15日土曜日

神戸モスクの横に設置されたラマザン中のイフタールテント〜共に食事をする大切さ〜

神戸モスクに作られたイフタールのテント

 2023年のラマザン(ラマダン)も、残り数日になってきました。

先日、知り合いに誘われ、神戸の北にあるカフェに行った帰りに、神戸モスク横のパーキング全体にイフタール(ラマザン月の毎日、日没後にとる食事)のテントが設置されていました。

(ラマザンについて以前のブログや、拙著にも書きましたので、よろしければご一読ください。↓)

https://torukomeshi.blogspot.com/2017/06/blog-post_13.html  https://torukomeshi.blogspot.com/2017/06/blog-post_11.html

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E6%96%99%E7%90%86%E3%81%AE%E8%AA%98%E6%83%91-%E4%BA%95%E8%97%A4-%E8%81%96%E5%AD%90/dp/4773819030/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E6%96%99

ラマザンは、トルコ語ですが日本では一般的に断食月という呼び名で知られています。この断食は、イスラム教徒だけがするものではなく、実践においての違いはありますが、食に規制をつけるという意味では、東洋文化にも西洋文化にもあります。

日本でも願掛けをするために、好きなものを断つ「〇〇断ち」と言われている事があります。それも断食の一つの形だと思います。

「断食」というと、単に飲食だけを断つイメージに繋がりますが、コーランの日本語訳では「斎戒」と記されています。(2:183-185)

「斎戒」とは『クルアーン やさしい和訳』には「斎戒は飲食、喫煙、性交を控え、言動も慎むなど、断食よりは広く、また精神的なないようを含むものが本来である」と説明されています。

 嘘をついたり、人の悪口をいうことなどは、ラマザン中でなくても慎むべきことですが、この月には、いつも以上にイスラム教徒として、コーランに書かれている正しい振る舞いが求められます。 つまり、ラマザンは、神と向き合うための実践の月だとも言えます。

また、ラマザンは毎日、日没後にイフタールと呼ばれている断食明けの食事を取らなければいけません。そして、このイフタールでは、家族や友人知人が揃い、食を分かち合う幸せを実感します。

現在「個食」や「孤食」という言葉があるように、家族揃って食事を取ることが、なかなか難しくなっている私たちの生活の中で、このイフタールは「共食」、言い換えれば人をつなぐ役割を果たしています。

このように、ラマザンはイスラム教徒として生活している人たちにとって、自分たちはイスラム教徒であるという自覚がいつも以上に高まり、また、私たちが「断食」から想像する辛いこととは違ったものとして映っていて、人と人との繋がりが確認でき喜びを持って迎える月ではないでしょうか。



2023年4月2日日曜日

日本のコンビニで「バクラバ風くるみパイ」を買ってみた


 先週、コンビニでトルコのバクラヴァが「バクラバ風くるみパイ」という名前で、売られ始めたのを知り、すごく楽しみにして、早速買いに行ってみた。


 
袋には、バクラヴァの説明として「刻んだくるみ等を入れた薄いパイ生地を重ね、シロップを染み込ませたトルコの伝統スイーツ」と書かれている。

でも、パイ生地というのは、バターを練り込んだ生地が焼くと層になるけれど、バクラヴァは一枚一枚向こうが透けて見えるほど、薄く伸ばした生地を何枚も重ねて焼く。(詳しくはhttps://torukomeshi.blogspot.com/2017/06/blog-post_27.html

 まあ、それはさておいて、

「見た目がちょっと違うかも・・・」と思いながら、それでも期待して食べてみた・・・

 シロップがジュワ〜っとも、生地の上の方がサクっともしない。中に、なぜだかペーストのようなものが入っている。

味自体は悪くないけれど、バクラヴァやくるみパイを期待している人には、違うものだということを念頭に置いてから、召し上がっていただきたい。

原材料が、こんなにたくさん!                            「くるみパイ」と書いてあるのに、ひよこ豆粉や、アーモンド、ココナッツも入っている。

いや、それより、名称に「菓子パン」という文字。これ「菓子パン」なの?

この「バクラバ風くるみパイ」を食べて、トルコのバクラヴァが一層恋しくなってしまった。 飛んでイスタンブルに行きたい・・・


 


2023年2月20日月曜日

トルコ・シリア大地震の支援活動〜募金の呼びかけ映像〜

 


 2月6日に、トルコ南部シリア国境付近で起きた大地震から2週間が経った。トルコでは、10県が被害にあったが、そのうち2県を残し捜索活動が終了した。トルコとシリアでの死者数は、4万6000人を超えるという。

 家が全壊になった友人たち、親戚40人を亡くした友人、義兄弟一家全員が亡くなった友人、避難所で具合が悪くなり病院に運ばれた友人たち、一部屋に15人5家族で避難している友人たち・・・かけてあげる言葉が見つからないく、胸が痛い。1995年に起きた阪神淡路大震災を経験した私は、人ごとだとは思えない。

 思い起こせば、2011年の東北地方太平洋沖地震が起こった時は、イスタンブルにいた。TVを見ながら、なす術もなくただ毎日のように、泣いていたことを思い出した。その時、いったい何人のトルコ人の友人知人、先生たちからお見舞いの電話をもらっただろう・・・私の電話番号をわざわざ聞いて、かけてきてくれた人たち。いつも寄るバッカル(個人商店)のおじさんや、スーパーのレジで「家族や友達は、大丈夫ですか?お見舞い申し上げます」と、声をかけてくれた。ありがたかった。嬉しかった。

 今、このトルコとシリアの地震で私は、何ができるだろう?いくつかに募金は、したけれど、他に何ができる・・・?と、ずっと思っていたところ、昨日FBで友人が、地震後にすぐ現地に駆けつけたCODE海外災害救助市民センター事務局長、吉椿氏の「CODEが神戸で募金活動をする」という記事をシェアしていた。吉椿氏とは、全く面識がなかったけれど、メッセージを送ったら、すぐに返信してくださり、場所がわかった。

 被災地支援を行う「全国災害ボランティア支援機構」が県立舞子高校らの生徒たちとともに募金への協力を呼び掛けていた活動の最後少しに、やっと間に合った。

https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/02/19/64322/

           みんなのこの思いよ、トルコに届け〜!!


 

2023年1月8日日曜日

もも肉で作るチキンケバブ(Tavuk Şiş)のレシピを公開しました。

 明けましておめでとうございます。2023年が、皆様にとって心穏やかで、笑顔溢れる一年になりますように。

 一つ前のブログに、クリスマスにチキンケバブを作ったことを書いたところhttp://torukomeshi.blogspot.com/2022/12/blog-post.html 友人たちから、レシピを教えて欲しいとリクエストがありました。クリスマスには間に合いませんでしたが、ケバブはゴージャスに見え新年パーティでも喜ばれると思いますので、ぜひお試しください。準備も、揉み込み漬けておくだけで簡単にできるため、お勧めです。

      よろしければチャンネル登録もしていただければ嬉しいです。


2022年12月26日月曜日

クリスマスにはチキンケバブとトルコのお菓子

 今年のクリスマスは、例年になく寒かったですが、どうお過ごしでしたでしょうか?

チキンケバブとピラフ
 
トルコのburma(ブルマ)というお菓子もどきとチャイ

12月24日、デパートのいろんなスイーツコーナーに長蛇の列ができていました。「みんなケーキを買うんだ!そして、きっと今日のクリスマスイブの夕食はローストチキンに違いない」と心の声が呟やきました。

そういう私も、初めてトルコに赴任した1996年の12月には、同じようなことを考えていました。でも、トルコでは、12月24日はクリスマスイブでも、25日はクリスマスでもないので(12月31日をクリスマスイブと呼び、ノエルババ(サンタクロース)は、この日にやってきます)寂しいなぁ・・・チキンが食べたいなぁ・・・などと思いました。

ところが、16年以上トルコに滞在していると、私の中からすっかり日本のクリスマスが抜け落ちてしまい、帰国してからもクリスマスイブやクリスマスに想いがなくなってしまいました。

そういうことなので、今年のクリスマスイブの夕食は、トルコ料理にしました。夫のために一応、チキン料理をしようと思い、チキンケバブと、それに合わせてピラフを作りました。そして、デザートには、ケーキの代わりに、日本の食材を使ったブルマというトルコのお菓子もどきも作ってみました。クリスマスイブに、イスラムの国であるトルコ料理を食べるのも、なかなかオツなものでした。

チキンケバブのレシピは、またyoutubeで配信しますので、皆さんも来年のクリスマスには、是非チキンケバブを作ってみてください。


2022年12月14日水曜日

トルコ風ポテトサラダのレシピをyoutubeで公開しました。

  皆さんの作るポテトサラダは、どんなサラダですか? マッシュするか、荒く潰したじゃがいもに、にんじん、きゅうり、ハムを入れ、そして、マヨネーズで和える。入れる具材は、他にもいろいろあると思いますが、マヨネーズは必須ですよね。

  ところが、トルコの家庭でのポテトサラダは、マヨネーズではなく、オリーブオイルで合えます。マヨネーズで和えたポテトサラダのことは、ロシアのサラダやアメリカのサラダと呼ばれています。

  19世紀にトルコに入ってきた、このマヨネーズで和えるポテトサラダは、最初ロシアのサラダと呼ばれていましたが、冷戦時代にイデオロギー的な理由から、アメリカのサラダと名前が変わりました。「ロシア」という名前をつけると「コミュニスト」だとみなされたからです。政治的な意図で料理名さえも変えなければならない時代でした。

  しかし、反米の煽りからか、現在はどちらの名前でも呼ばれています。両国も、サラダの名前のように、仲良く共有し合える日が来るよう願うばかりです。

  前置きが長くなりましたが、今回は日本では、あまり味に馴染みがない、一風変わったこのトルコのポテトサラダをご紹介したいと思います。とても簡単にでき、じゃがいもの美味しさが引き立つサラダです。ちょっとしたポイントも入れていますので、ご覧いただき、是非作ってみてください。    

    チャンネル登録していただければ、嬉しいです!よろしくお願いいたします。



  

2022年12月4日日曜日

たくさんの友人がYouTube動画レシピを見て作ってくれました!〜モロッコいんげんのトマト煮込みとトルコ風ポテトのオムレツ〜

 




2022年も後わずかになってきましたが、まだ以前のようにトルコに行くこともできないので、トルコ料理のレシピを考えることで、気分をごまかしている毎日です。

そんな中、2019年に出版した『トルコ料理の誘惑』を読んでくれた知人が、レシピとして載せたモロッコいんげんのトマト煮込みが好みに合ったようで、毎年夏になると何回も作っていると教えてくれました。

そして今回は、YouTubeに公開したレシピを観て、友人たちがモロッコいんげんのトマト煮込みと、トルコ風ポテトのオムレツを作った写真やコメントを送ってくれました。

モロッコインんげんのトマト煮込み https://torukomeshi.blogspot.com/2022/10/youtube.html

トルコ語を勉強していた友人は、この料理をとても気に入ってくれたようで、しばらくは毎週作って食べたとの嬉しいメッセージも添えられていました。

これは、同じ友人が生のトマトの代わりに、トマトペーストを使い作ってくれたものです。

トマト味が濃い料理は、水切りヨーグルトがよく合うので勧めたところ、ヨーグルトと一緒に食べると、より美味しくなったと喜ばれました。皆さんも是非、試してみてください。

水切りヨーグルトは、ザルにキッチンペーパーを敷き、その上にヨーグルトを入れて冷蔵庫の中でお好みの固さになるまで置いておくだけです。ポイントは、ザルより少し小さめのボールに入れることです。そうすると水切りしたヨーグルトが、ホエイに浸かりません。

 トルコ風ポテトのオムレツhttps://torukomeshi.blogspot.com/2022/11/youtube.html

大学時代の友人が、トルコ風ポテトのオムレツのレシピ動画を公開すると、すぐにパプリカ・パウダー とイタリアンパセリを買いに行き、作ってくれた写真です。

多くのコメントももらいました。ご紹介したいと思います。

・簡単でじゃがいもがホクホクして美味しかったよ

・このオムレツは、ほんわかして美味しいです

・2倍で作ったら大きなオムレツができました。美味しかったわ

・ウインナーとかトマト入れて作ったけど、じゃがいもだけが一番美味しい

・あと一品欲しい時に、じゃがいもと卵さえあれば作れるね

・卵入れる前にポテトをたくさんつまみ食いしてしまった。作ったオムレツは一人で全部食べちゃった

・トルコ料理って難しそうだけど、手軽に作れるレシピ教えてもらって感謝やわ

とても嬉しくて、これからの励みになりました。

そして、『ゆかのグローバルクッキングー世界の料理はこんなに美味しい』の著者で、世界中の料理を教えている友人も作ってくれ「本当に美味しくて、何も足さない何にも引かない感じが素敵です」とのメッセージが届きました。料理の先生からの素敵な言葉がとても嬉しかったです。

作ってくれた皆さん、ありがとうございました。

補足ですが、じゃがいもは小さく切るほど、カリカリします。切り方を工夫すれば、ホクホクとカリカリのどちらも味わうことが出来ますので、皆さんもアレンジしてみてください。そして、イタリアンパセリは、普通のパセリでもかまいません。気にせず作ってください。

日本にいると、なかなかトルコ料理、それも特に家庭料理に触れる機会はありませんが、こうして公開したレシピ動画を通して、皆さんに少しでもトルコを身近に感じてもらえれば、この上なく幸せに感じます。

これからも簡単にできるレシピ動画を公開していきますので、是非作ってみてください。