| はりきって行ったのに入れなかったカーリエ博物館 |
せっかく行ったカーリエの後、軍事博物館でメフタール(軍学隊)を聴きに行く前に、時間が出来たので、私がトルコ在住時よりずっと行きたかったフェネル、バラット地区を散策することにした。
カーリエから金角湾に向かって坂道を歩いて降りた。目的地は世界に3億人の正教徒を有する宗教的権威として認められるイスタンブル総主教庁(聖ゲオルギオス大聖堂)。ロシアとウクライナの戦争が始まってから、ここでウクライナ正教会がロシア正教会からの独立を認める署名がされた。それに反対するロシア正教会はイスタンブル総主教庁と断絶することになる。
![]() | ||
| イスタンブル総主教庁(聖ゲオルギオス大聖堂) |
| 教会内部 |
この地区の家の外装がカラフルで、おしゃれなカフェやお土産物屋などもあり、すっかり観光地化していた。
その後、タクシムのイスティクラル通りを歩いて上がり、疲れたのでスイーツカフェで休憩。私はやっぱりカザンディビ(オスマン帝国時代にも作られていた「鍋底」という名前の牛乳のお菓子。もっちりとしたテクスチャで、中に裂いた鳥の胸肉が入っているが、鳥の味はしない。表面をキャラメル状に焦がしている私の好きなお菓子)を選び、友人はカラメル味のムハレビ(これも牛乳のお菓子。米粉と牛乳で作るもっちりした硬めのミルクプリンのよう)を注文。甥っ子は無難にレアチーズケーキを選択する。
| カラメル味のムハレビ |
| 甥っ子1のチーズケーキとレモネード |
ここで、少しトルコの新い味をご紹介。以前、トルコでチーズケーキといえば日本でのレアチーズケーキが売られていた。ところが今回San Sebastian(サン・セバスティアン)という名前のチーズケーキがあると聞いた。 なんだろうそれ?と思っていたら、日本ではバスク・チーズケーキと呼ばれているベイクドチーズケーキのことだった。トルコのvikipediで調べると「スペインのバスク地方の街サン・セバスティアンにあるLa Vinaと言う名前の小さなお菓子屋さんで1990年代に作られた」そう。(https://tr.wikipedia.org/wiki/San_Sebastian_Cheesecake) それが現在のトルコでブームになっているらしい。知人は「このケーキが一番好き」と言っていた。スペインの現地では単にチーズケーキと呼ばれているものが、日本では「バスクチーズケーキ」になり、トルコでは「サン・セバスティアン」と呼び名が異なる。両国が各々の命名を選んだ理由は何なのか、気になるところだ。
さて、話を観光に戻して、最後の新市街にある軍事博物館へ。外に当時の大砲や戦闘機がそのまま残っているので、甥っ子1は興味津々。ところが、ここでもびっくり。以前は、博物館入館料に軍学隊の演奏も入っていたのに、別料金になっている。ここも高くなってる。でも、地下宮殿では学生でもトルコ人じゃないと割引ではなかったけれど、軍事博物館では学生証を写真で見せただけで、割引になると言う。甥っ子1はすぐに、日本の母親に学生証を写メで送ってもらい、オッケーがでた。軍学隊の演奏が無料になった。
![]() | |||
| やっぱりトルコ民族がどう移動して行ったかから始まる |
今まで何度も軍楽隊の演奏を聴きに行ったが、初めて舞台の後ろの壁が全面開き、庭から軍楽隊が行進しながら入ってきた。とても素晴らしかった。軍学隊が別料金になったせいか、演奏終了後、一緒に写真が撮れる写真タイムが5分設けられていた。それぐらいはしてもらわないとね。
| 写真タイム |
というわけで、もっとたくさんの見所があるイスタンブルなのだが、甥っ子1の2日半の観光は今回これで終了。続きは次回にぜひ…。





