2018年2月17日土曜日

大学の食堂でのランチー〜イェメックハネと呼ばれる食堂でのメニュー〜



トルコの大学で学会がありました。

トルコは20年ほど前まで、大学といえば、ほとんどが国立大学でした。しかし、現在は、私立大学がどんどんと設立されていま す。(2016年7月15日に起こったクーデター未遂の首謀者と言われている人の作った私立大学も、たくさんありましたが、閉鎖されたり国立大学の建物になりました。今回行った学会も、その私立大学の建物が国立大学の建物になっていた所でした。)

ということで今回は、トルコの国立大学のランチを、ご紹介したいと思います。
学生たちのランチは、「Yemekhane」(イェメックハネ:食堂)や、カンティン(kantin:カフェや喫茶室のような場所)などでとることができます。先生たちも同様、先生用のイェメックハネや、先生たち専用のレストランなどで、食べることができます。

イスタンブル大学の先生専用のレストラン
この先生専用のレストランでは、以前はアルコールもありましたが、昨年行った時には、残念ながら、ソフトドリンクのみに変わっていました。

この日のメニューは、トマトスープ、季節のサラダ、鱸のグリルと、アーモンドのデザートでした。
このように、ランチにも色々な場所があります。今回は、私が行った国立大学のイェメックハネと呼ばれている食堂についてご紹介します。

では、先生も学生も、このイェメックハネで、一体どんなランチを食べているのでしょうか。

日本の大学の食堂では、色々とメニューがありますが、イェメックハネでは、給食のように、日替わりのフィックスメニューのみです。他のメニューがないので「それは少なめに」だとか「いらないわ」と言えるぐらいです。

しかし、私立大学はどうかというと、先生用のイェメックハネでは、料理は陶器に入れられていました。そして、メインもいくつかある中から、選べていました。国立大学と私立大学では、食事の予算も違うのでしょう。 

話を元に戻しましょう。
先生たちは、先ず自分のカードを機会にかざして入ります。ランチ代が加算され、給料から引かれるシステムになっています。

写真をご覧になると分かるように、4品が入るようなプレートを持って並び、順番に入れてもらいます。 ここでは、パンはテーブルの上の籠に入っていて、食べ放題でした。

順番に並んで、入れてもらいます。
しっかりとプレートを前に出さないと、入れてもらう時に、こぼれてしまいます。
学食と教員食堂ではメニューや、品数が同じだったかどうかは、記憶が定かではありませんが、かつて食べた大学の学生食堂では、料理は4品ではなく3品でした。残った一つのところには、スライスされたパンを入れたのを覚えています。

学会初日のメニューは、ミートボールの煮込み、野菜のソテー、ヨーグルトにトゥルンバと言われている、チュロスに似たお菓子でした。小麦の生地を揚げたものに、甘い蜜がたっぷりかかっています。ヨーグルトは、もちろん無糖です。

二日目のメニューは、タルハナスープ、人参と紫キャベツのサラダ、無糖ヨーグルトに、チキンがのったブルグルピラフ(挽き割り小麦のピラフ)でした。これに、たいていのトルコの人は、パンも食べます。

最後の日のランチには、ヨーグルトスープ、炒めたミンチに落し卵のオーブン焼き、オレンジと、シェケルパーレと呼ばれるデザートでした。シェケルパーレは、クッキーに、これまたたっぷりと蜜を吸わせたものです。フニャフニャの柔らかい食感で、もちろんとても甘いです。

ミントの入ったヨーグルトスープには、お米ではなく麦が入っていました。さすが、麦がたくさんとれる中央アナトリア地方(アナトリア地方とは、トルコの90%以上を占めるアジアの部分のことです)の大学です。

この日は、昼食時間の最後の方に、食べに行ったので、メイン料理のミンチ卵がたくさん残っていたのでしょう、どっさりと盛ってくれました。それを見た、先に食べに来ていた人が、自分のは半分ぐらいだったと、ブツブツつぶやいていました。

料理が足りなくなったら、どんどん作る町の食堂ではないので、その日にどのぐらいの人が食べに来るか、検討をつけながら料理をよそうにも、熟練が必要だと思いました。

毎日美味しかったです。ご馳走さまでした。