出来上がりにシナモンをかけたTavuk Göğsuもどき(Yalancı Tavuk Göğsu) |
そんな中、デザートを作ってみようと思いました。そこで、頭に浮かんだのは、牛乳で作るTavuk GöğsuとKazandibiという私の好きなデザートでした。
Tavuk Göğsuは「鶏胸肉」のことですが、デザートの名前にもなっています。Kazandibiは「鍋底」という意味で、出来上がったTavuk Göğsuを入れた鉄板の底を焦がし焼きにしたものです。
甘いデザートの名前になぜ「Tavuk Göğsu鶏胸肉」がついたのかというと、本当に鳥の胸肉が入っているからです。ミルク味のモチっとしたこのお菓子を口に入れ、クリームが溶けると口の中に繊維質が残ります。それが鶏の胸肉を割いたものです。ミルク味のデザートに、鶏肉?!と思われるでしょう。 でも、トルコの人の中でも「この中に、鶏肉が入っているよ」と私が言っても信じない人もいたくらい、鶏肉の味は全くしません。
この「Tavuk Göğsu」を一度作ってみたくなり、以前、教えてもらったレシピの中を探しました。そして「Yalancı Tavuk Göğsu」というレシピを見つけました。このYalancıは「嘘つき」という意味で、相手にむかい「嘘つき!」と使いますが、不思議とトルコ料理の名前でもよく見かけます。料理の名前に「Yalancı〜〜」とは、面白いですね。日本語に訳すと「もどき」が適当だと思います。
今回、YouTubeに公開するために、その「Yalancı Tavuk Göğsu」つまり「Tavuk Göğsuもどき」を作ってみました。「もどき」なので、鶏胸肉は入っていません。濃いベシャメルソースの甘いバージョンのような作り方です。
できたものを食べてみたところ、う〜ん・・・テクスチャーも違う・・・たくさん食べられない・・・
美味しいのですが、なんだか思った味じゃないような気がします。糊のような感じと言えば、分かっていたでけるでしょうか? 粉類が多すぎたのかもしれません。
そこで、果物を加えてアレンジしてみました。そうすると、甘酸っぱいフルーツと、濃いミルク味がマッチして、違うデザートになりましたが、こちらの方が合い、知り合いに出しても「美味しい!」と喜ばれました。
さて、フルーツとアレンジした「Tavuk Göğsuもどき」を公開するか、もう少し改良を重ねた「Tavuk Göğsuもどき」を公開するか、悩むところです。