2020年1月23日木曜日

トルコに来たな…と感じたこと〜バスの中での出来事〜

料理とは関係ない話ですが「トルコに来たな…」と、実感することがあったので、綴ります。

イスタンブルでの滞在先は、アジア側の少し辺鄙な所です。そこからヨーロッパサイドには、バスに乗って行きます。

昨日、博論の指導教官だった先生宅に行くために、背中にパソコンや書類を入れたリュックを背負い、もう一つ大きな鞄を持って、バスに乗りました。いつも、座ることは不可能なほど、混んでいます。

乗ったバスが、一つ目のバス停で止まって出発したと思ったら、そのまま、また止まってしまいました。私はバスの中の通路に立っていて、フロントガラスから前が見えていました。

どうやら、信号のところで、バスの4台前のベンツが故障して動かなくなったようでした。そのベンツが、道路をふさいでいるため、後続の車も動けません。

乗客が、何だ何だ??と騒ぎ始めました。

私はつり革につかまっていましたが、そこへ、後部から来た若い男性が私の前まで来て、私がつかまっているつり革を右手でつかみました。
どうして、同じつり革をつかむ? おまけに、彼の右肘が、私の顔の前にくるではありませんか。「鬱陶しいな」と、思いながら、男性をチラッと見ました。

男性も私をチラリと見返しましたが、しかし、バスの前方で起こっていることが気になるのか、私のことを気にしません。私と同じつり革を持ったまま。そして、肘は、私の顔の前から動きません。いつまでこの肘攻撃が続くのかと、我慢していましたが、状況は変わらなかたので、彼の肘をちょっと手ではらいました。

しかし、男性は「すぐ降りるから」と、言って、そのままつり革をつかんでいます。私も、他につかまるところがなかったので、負けずと、またちょろっと手で払いましたが、彼は意に介せず…。

それを見ていたのでしょう、後にいた男性が「彼女が迷惑しているだろう!前のつり革をつかめ!」と、私の代わりに言ってくれました。

と同時に、私がたくさんの荷物を持っていたからでしょうか、右手前に座っていたおじいさんが、反対側の座席に座っていた青年に「彼女を座らせてあげろ」と 言い、私の腕をトントンとたたいて、座るように促してくれました。言われた青年も、何一つ文句も言わずさっと席を譲ってくれました。そして、バスは数十分後、無事に動き出しました。

 私と同じつり革をつかんでの肘攻撃も、私に代わり文句を言ってくれたことも、自分ではなく他の人を立たせて座らせてくれたことも、あぁ、やっぱりここは、トルコ!だと感じました。

日本ではどれも、考えられない話です。そう、ここでは、嫌な目に遭っても、それにまさる人の温かさ、人のよさに、まだまだ触れられる機会が多々あります。

そんなトルコが、好きなのです。

2020年1月21日火曜日

トルコに来たらまずは何が何でもこれ〜週末のゆったりしたブランチ〜

学会発表のためにトルコに来ています。
学会開催の地方都市に行く前に、まずはイスタンブルで滞在。
イスタンブルといえば、週末のマルマラ海峡沿いでの朝ご飯は、欠かせません。

今回は、オランダ経由でへとへとになりながらイスタンブルに到着しましたが、朝ご飯に行くとなれば、元気がでます。 トルコに来たら、さっそくまずは何が何でも朝ご飯!!

テーブル一杯に並んだ、朝ご飯の数々


上の写真、左上から、
  • チーズのピデ(トルコのピザ)、
  • 三つの小さいボールには、ブラックオリーブ、イチゴジャム、オレンジマーマレード、
  • 小さい器にはバター、
  • 大理石のまな板には5種類のチーズ、
  • その右上の二つの固まりは、キプロスのヘリムチーズのフライと、トルコのスパイスソーセージ、スジュック、
  • その上は、スクランブルエッグ
  • 下にはトマト。


  •  丸いフライパンには、黒海料理のムフラマ(詳しくは以前書いたこちらをご覧ください。https://torukomeshi.blogspot.com/2017/11/blog-post_27.html)、
  • 野菜類の続きで、キュウリとイタリアンパセリとパプリカ、
  • 下にはグリーンオリーブ、
  • その右にはヌテッラ(チョコレートスプレッドの上に粉末のピスタチオがかかっているのがトルコ風)、
  • 一番右下のスプーンが乗っているものは、味見してみましたが、何だか分かりませんでした。胡麻ペーストとペクベズ(ブドウの絞り汁から作った黒砂糖に似たもの)かと思いましたが、違っていました。
  • その上の赤いのは、ムハンマラ(クルミと トマトやパプリカのペースト、オリーブオイルなどで作る南東の料理)
  • カッテージチーズとラズベリージャム
  • 一番上は、私の大好きなカイマックとハチミツ

そして、もちろんパン!
書き出してみたら、いろんな地方料理が混ざっていました。 とても食べきれる量ではありませんが、それでも休み休み食べ続けてしまいます。

朝ご飯というより、ワインがほしくなります。
 

去年の10月に来た時にはなかった、鉄瓶でのおかわり自由のチャイ。
前回は、確かポットがあったと記憶しています。

トルコでは時々、東アジアの製品が好まれて使われますが、この鉄瓶は重い…。
他の店との違いをアピールしたかったのでしょうが、ちょっとどうかと思いました。