2017年9月30日土曜日

イスタンブルから〜地元のスーパー・その3〜


スーパー最後のブログは乾物から始めましょう。

左端の Karabuğdayと書いてあるのは蕎麦の実!日本円にして400円ぐらいです。トルコで初めて見ました。どうやって食べるのでしょうか。
トルコも健康志向が始まったようで、キヌアやチアシードなども売られていました。カフェのサラダなどに入れられているようです。
キヌア
チアシード
たくさんの豆類。白インゲン豆の煮込みは、トルコの人のソールフードです。
緑レンズ豆と赤いレンズ豆は、それぞれセールで1キロ220円と150円ぐらいです。 ポップコーン用のコーンは500グラムで80円弱です。家で好きな味の暖かいポップコーンが美味しくいただけます。
乾燥空豆もあります。日本の海外食材店でたまに見かけるのは、殻付きの乾燥空豆ですが、トルコではちゃんと殻が取られています。柔らかく煮て冷やすと固まり、ファヴァという美味しい冷菜になります。

 右の豆は、黒豆でしょうか?初めてみました。トルコでは食べたことがありません。

真ん中の白いものは、根セロリです。最近、日本で売られているセロリもたまに見かけるようになりましたが、トルコでセロリと言えば、この根セロリです。オリーブオイルの冷菜として出されたり、サラダになります。
根の上には茎がありますが、日本のまっすぐなものではなく、茎の繊維が螺旋階段のようにクルクルとねじれていて、生では食べられません。根だけしか料理に使わないので、並べる時にお店の人が茎を切り捨てていたのを見て、スープにいれたくてただでもらいました。もったいない…
イタリアンパセリ、ミント、ディルなどハーブ類が豊富です。日本で並んでいるのは、ほんの数本ですが、ここトルコでは、束になっています。ハーブ類は一束の値段で売られていますが、野菜や果物は買った重さの値段で買います。なので、表示されているのは1キロの値段です。
青物といえば、ネギもあります。友人の家庭では、ネギやシシトウが長いまま食卓に出てくることがあります。ネギの白いところやシシトウをそのままバリバリと手に持ってかじります。 それがトルコの食事にはよく合って美味しいのです。

リンゴはセールでそれぞれ1キロ120円ほどです。
ちょっと話がそれてしまいますが、青いみかんを見て、何故だか小学校の運動会を思い出しました。ワクワクして運動会を迎えたその日の肌寒い朝と高い空、そしてふと、青いみかんの酸っぱさが一つになり頭に浮かび上がりました。日本では今はどの果物も甘いですが、昔はこんな酸っぱいみかんがありました。このトルコの青いみかんも、やっぱり酸っぱかったです。以前からこの青いみかんあったな…

まだ乾燥していない生クルミです。殻を割ると、薄皮が簡単に剥けます。乾燥したクルミよりも、油っぽくなくいくつでも食べてしまいます。日本では、この生のクルミは見かけたことがありません。是非、売ってほしいものです。

左端はメロンで、中央はキャベツです。後ろのジャガイモと比べて、キャベツがいかに大きいかが分かると思います。もっともっと大きな、スイカより大きいキャベツも出てきます。サルマ(よろしければ以前のブログをご覧ください。https://torukomeshi.blogspot.jp/2017/08/blog-post_15.html)や、冬支度のお漬け物であるトゥルシュに大量につかうのでしょう。日本のようにサラダにしたり生で食べるのはみかけません。

スイカとメロン。スイカもこの縞模様のフットボール型と、濃い緑だけの丸いものがあります。ここで売られていたのは、縞模様のものだけでした。
メロンと一つ上の写真でキャベツの横のメロンがどうちがうのかと、スーパーの人に聞いたところ、キャベツの横のメロンは少し酸味があるとか。この方が甘いそうです。

レモン1キロ120円ぐらい。人参1キロ60円ぐらい。丸茄子も少し高めで1キロ240円ちょっと。パプリカは高くて1キロ300円ほど。トルコは果物と野菜が安くて美味しいです。今回はバザールに行けなかったのが、残念でした。
かつて、トルコの田舎町に住んでいた時、お呼ばれして食事の後にお盆にのったキュウリと人参がそのままでてきたのには眼が点になりました。デザート?
夏の街角では手押し車にキュウリをどっさり積んで売り歩いている人もいました。買うとその場で、皮をむいてくれ縦に十字に切れ込みを下の方まで入れて、そこにお塩をかけて渡してくれます。熱い夏、喉の乾きを癒してくれるのだと思います。
トルコでは、キュウリの皮をむいてサラダなどに使います。

時々魚を売って入るスーパーもあります。小アジは1キロ560円ほど。鰹は1キロ390円ぐらい。エーゲ海で取れたタイは1キロ1170円ぐらいで、一番高いのはサーモンは1キロ2000円強。トルコは3方が海に面していますが、魚介類はあまり食卓にはのぼりません。


最初にトルコに来たときには、田舎町だったせいもあり殆ど冷凍食品など見かけませんでした。働くお母さんは大変だなと思っていました。今は便利になったものです。どんどん新製品がでてきています。見たことのない冷凍食品で一杯です。
パン粉を発見しました。その名も「panko」!これを見たトルコの人が、パンが小さくなったものなので「ぱんの子供」から「パン子」だと思ったようです。面白いです。

冬支度のためトゥルシュ(お漬け物)食材コーナーもできていました。まだ若い瓜も、トゥルシュのための野菜もあります。

さて、驚かれるかもしれませんがお酒のコーナーも充実しているスーパーもあります。
ビールのコーナー、ラクのコーナー、リカーのコーナーそしてワインのコーナー。
私が大好きでいつも飲んでいたボモンティのフィルタースィズというビールは500ミリで250円ぐらいでした。1本は殆ど500ミリで、だいたい同じような値段です。
ものすごい数のラク。トルコのお酒といえば、このラクです。以前このライオンのミルクと呼ばれているラクについても書いています。宜しければご覧ください。(https://torukomeshi.blogspot.jp/2017/04/blog-post_17.html
ラクも最初に見た時には、こんなに種類がありませんでした。
お酒は高いです。ジンのボンベイサファイアは4100円ぐらい。ラムのバカルディは4400円ほど。シーヴァスリーガル18は8600円ほどもします。輸入ものだから関税もかかり高いのでしょう。こんなに高いと手がでません。それで私はトルコから海外に出た時に空港の免税店で買って帰り、トルコでは比較的安いトルコのジンやウォッカを買っていました。
1996年に初めてトルコで買ったワインは飲めずに捨ててしまったほどでしたが、近頃はトルコ産のワインも美味しくなりました。トルコ産の葡萄で作られたワインもあり、やはりトルコ料理には、トルコ産の葡萄のワインが合うような気がします。コルヴスやスヴラなどいろんなメーカーが次々と出て来ています。
私はöküz gözü(牛の目)という葡萄で作られたワインが好きです。1000円ほどで、美味しくいただけるワインに出会えると思います。

長々と引っ張ってしまいました。
皆様トルコに行かれた際には、是非スーパーにも寄ってみてください。きっと面白くて興味深い品物に出会えると思います。

2017年9月24日日曜日

イスタンブルから〜地元のスーパー・その2〜

スーパーの続きです。
お米の種類は、粒の大きさがポイントです。ピラフにするのには、一番大きな粒のものがいいそうです。日本のお米の形に似ていますが、もっちり感はあ りません。パラパラになり、その方がピラフには向いています。日本の白米として炊飯器で炊く時には、一番粒の小さい、カルロースかオスマンジュックという 種類の物を買っていました。炊きたては美味しいですが、冷めるとぱさついていました。
スーパーの話ではありませんが、バザールで粘り気が少しはある新米が売られ始めると、 トルコの人は敬遠するのですが我々は喜んで買いに行っていました。
小麦を使った料理も多いので、売られている重さもすごいです。10キロの小麦粉が並んでいます。10キロの小麦粉をどれだけの期間で使い終わるのでしょうか…

 トルコの小麦には、薄力粉・中力粉・強力粉の種類がありません。
私たちは、薄力粉か強力粉を選ぶために、袋に書いてあるプロテインのパーセントをみて判断していました。低いのは薄力粉として、高いものは強力粉として使っていました。
料理のレシピには、小麦粉の量が書かれていないものが多いのです。「必要なだけの小麦粉」というように書かれています。きっと買った小麦粉のプロテインのパーセントによって、入れる量が違ってくるからだと思います。

殆どが乳製品
バケツに入った2キロや4キロのヨーグルト。トルコでヨーグルトはご飯と一緒に頂きます。そのままや、おかずの上にかけたりして食べています。甘い味のヨーグルトは子供がよく食べていました。
ペクメズとタヒン
上の写真で、黒く写っているものは、ペクメズ(pekmez)という葡萄や桑の実などのジュースを煮詰めて作ったシ滋養にいいシロップです。黒蜜に似た味がします。
雪が降ったときには、お皿に雪を盛り、その上からこのペクメズをかけて寒い中、かき氷のようにして食べたら美味しいと教えてもらい、試したこともありましたが、かき氷には、あまり合わないような気がしました。
こ のペクメズはタヒン(tahin)という胡麻ペーストと混ぜて、パンにつけて食べることが多いです。私が最初にトルコで住んだ部屋は、キッチン付きだったのですが、 調理道具が殆ど設備されていないゲストハウスでした。周りに外食できる場所も全くなかったので、殆ど毎日このタヒンとペクメズを混ぜたものをパンにつけて 食べていました。トルコの友人が、部屋にやってきて積まれている4,5缶のタヒンの缶を見て「この1缶は、4人家族が1年で食べる量です!」と驚いていました。タヒンとペクメズに支えられて1年間生きながらえたようなものです。

たくさんの種類のジャム
日本では珍しいバラのジャムやイチジクのジャムもあります。このようにスーパでも売られていますが、果物が安いので、ジャムは家庭でよく作っています。
イスタンブルで私が住んでいたアパートの向かいの部屋のおばあさんが手作りのバラジャムを、春になると作ってお裾分けしてくれていました。とてもいい香りで優雅な気分になっていました。
トルコには小麦のスターチも売られています。Buğday(ブーダイ)と書かれているのがそうです。

プディング(puding)は、日本のプリン(トルコではクレームカラメルといいます)ではなくとろりとしたクリームのようなものです。チョコレートやピスタチオ味などもあります。でも、日本のカスタードクリーム味はありません。
私はよくこのチョコレート味のプディングを中にいれてシュークリームを作っていました。シュークリームはトルコでは売られていないので、トルコの友人たちは大人気でした。
エクレアは売られていますが、中のクリームが何故かカスタードではなく、牛乳と小麦粉で作られたフノリのようなものです。トルコ料理が大好きな夫ですが、このエクレアを食べた時には「トルコで初めて美味しくないものを食べた」と 言っていました。

日本では珍しいドライ桑の実です。
これがヒマワリの種です。塩味強めや普通、塩なしなどの種類があります。

小麦粉もすごい量で売られていましたが、この液体ソープも下のものは4リットルです。業務用スーパーではなく、普通のスーパーです。
昔はなかったネスカフェの缶コーヒーもあります。
トルコの飲み物の分量は250ミリとか330ミリなどあり、容量が日本とは違います。

トルコのコーラ、コーラトゥルカ!
1,5リットルの飲み物。
サイダーのような甘いいソーダやオレンジ味のソーダ。
トルコに住み始めた頃、お呼ばれした先にこの 1.5リットルや2リットルのジュースやコーラを手土産として持って行くことをよく見かけました。そして、家庭では、おじいさんやおばあさんも、コーラや ジュースを飲んでいました。私は、祖父母がコーラを飲んでいる姿を見たことはありませんでしたが…

しつこいようですが、あと1度スーパーの話が続きます。

2017年9月19日火曜日

イスタンブルから〜地元のスーパー・その1〜

私は海外・国内のどちらの旅行でも、地元のスーパーに行くのが大好きです。地元でしか売られていないものには、どんな物があるのかを発見するのが楽しみの一つです。

そこで今回のブログは、イスタンブル郊外にあるいくつかのスーパーについて書きたいと思います。写真がたくさんあるので、何回かに分けてご紹介します。

先ずは、トルコの人が大好きなチャイ(çay:紅茶)です。一日に何杯飲むでしょうか。職場には、チャイやコーヒーを作って運ぶのが仕事の人もいるほどです。友人は飲まないと頭が痛くなると言い、寝る前にも飲んでいます。生活の一部ですね。だから沢山売られているのだと思います。

棚の上の段にはハーブティーが売られていますが、下には1キロのお茶の葉が売られています。セイロンティーなどもありますが、多くはトルコの黒海地方で作られたお茶の葉です。
 1000グラムのお茶の葉の特売品です。でも、10%増の1100グラムも一緒に売られているので、1000グラムを買う人がいるのでしょうか… そして、その横には、5キロの砂糖が売られています。5キロです!一つの量が日本とは違い、多いです。
缶詰のコーナー
オイルのコーナー:手前がオリーブオイルでその先は、ヒマワリやコーン油、ヘーゼルナッツオイル

トルコ料理には欠かせないオリーブオイルです。大きなスーパーにいくと種類は、もっと豊富です。
オリーブの数々。同じ色のオリーブでも、味や塩加減が違います。トルコに住み始めた頃は、オリーブが苦手でした。でも、先ずグリーンオリーブを美味しいと思うようになり、その次に黒いオリーブも好きになりました。今では、いろんな種類のオリーブを何キロも買って帰ります。
トルコのピクルス

トルコのピクルスはトゥルシュ(turşu)といい、日本の古漬けのようです。たくさんの種類の野菜が漬けられています。キャベツや歯ごたえのあるキュウリなどもあり、白いご飯に合います。また、飛び上がるほど辛い唐辛子もあります。

私の住んでいた町には、このトゥルシュ屋さんがあったので、自分の好きな野菜のトゥルシュを買っていました。そこでは、つけ汁も売られています。つけ汁は、どうするか分かりますか。なんと、飲むのです!
トルコ南東部では、シャルガム(şalgam)といって、一見クランベリージュースのように見える飲み物があります。でも、それは全く甘くなく、これも漬け物のつけ汁のように、塩の入った酸っぱい飲み物です。知らずに飲むと、見た目から想像していた味と違いすぎて、びっくりすると思います。
量り売りのチーズコーナー
ベヤズペイニール(beyaz peynir)は、日本ではギリシャのフェタチーズと呼ばれていますが、どうしてトルコの白チーズと言わないのかとムッとします。こうしてブツブツつぶやくといつも夫は私のことを「トルコ民族主義者」と呼ぶんです。

この白チーズをスーパーで初めて見た知人は、お豆腐がたくさん売られていると勘違いし、嬉しくなったそうです。残念でした。

白チーズも一見、みんな同じように見えますが、それぞれに硬さも脂肪分も塩気も違います。オリーブもチーズも、味見をさせてくれるので、自分好みの味のものが見つかると思います。
右下の丸いのはバターでその横は三つ編みのチーズ、その上も網になっているチーズ
トルコでもブルーチーズが作られているそうです
右端のはカシャールペイニールといって、そのまま食べても美味しいですが、ピザやトーストにすると溶けて美味しいです。
 ハムやサラミ、ソーセージは牛肉や鳥肉を使うので、これに関しては豚肉を使う方が美味しいと思います。
左端のソーセージはスジュックといい、とてもスパイシーで目玉焼きと一緒に焼いて食べることが多いです。
牛肉と羊肉
チキン。七面鳥のお肉も見かけることがあります。
七面鳥は英語でターキー。トルコ語ではヒンディー(hindi)と言います。ヒンディーのもう一つの意味は、インドです。インドで七面鳥は何と言うのでしょうか…

チキンナゲットもあります。右端は丸焼き用のホールチキン。
パスタのコーナー



スパゲティーやマカロニだけでなく、いろんな形のパスタがあります。サラダにしたり、ピラフのように炒めて炊いたり、スープに入れたりと様々な料理に変化します。全ての種類を持って帰りたいですが、スーツケースの重量規定が…

では、続きは次のブログにて。